まずは守備の形を観察する
スローインの直後から相手がボール保持者に圧力をかけ、コート全体で攻撃の前進を遅らせようとする守りは、フルコートプレスの可能性があります。ボールへ寄る選手だけでなく、味方の受け手を誰が守っているか、サイドへ追い込もうとしているか、後方にカバー役がいるかを数回のポゼッションで見てみましょう。
「フルコート」は圧力をかけ始める位置を表す言葉で、守り方そのものを一つに決めるものではありません。マンツーマン、ゾーンなどの形は大会規定やカテゴリーで扱いが異なることがあります。国内のU12・U15などでJBAのマンツーマン基準規則が適用される大会では、プレスであってもマッチアップの基準に沿う必要があり、ゾーンディフェンスやコンビネーションディフェンスは認められていません。どの大会にも一律に当てはめず、適用規則を主催者に確認してください。
目的は、まず安全にボールを進めること
プレスに対する最初の目標は、すぐに速攻で得点することではなく、ボールを失わずに次のパスへつなぐことです。スローインの前に味方が固まると、守備側が複数のパスコースを同時に消しやすくなります。横幅と前後の距離を保ち、ボールの近くと前方に受け手を用意します。
1. スローインの前に、ボールを受ける場所と近くの守備者を確認する。
2. 受け手はパスをもらう前にコートを見て、次の選択肢を把握する。
3. 近くの味方は横や斜めにサポートし、前方の味方はつなぎの受け手になる。
4. ドリブルは守備へ突っ込むためでなく、パス角度を作るために使う。
一つの決まった配置が、どのチームにも合うとは限りません。選手の経験や大会のルールに合わせて、コーチと練習で確認します。
トラップを受けたら、出口を探す
サイドライン付近でボール保持者に複数の守備者が寄ると、パスの選択肢が狭くなります。ドリブルでさらに追い込まれる前に一度止まり、ボールを確保して、後方・逆サイド・前方に動く受け手を探します。ボールを投げる前には、味方がこちらを見ているか、パスコースが空いているかを確かめましょう。
JBAの2026年6月24日改訂解説は、U12ではトラップを推奨しない一方、U12・U15ともボール保持者へのトラップを許容しています。許されるプレーでも、U12で積極的に使う目的を指導者が考える必要があります。また、力量の低い相手には距離を問わずトラップを行わせるべきではないとしています。適用大会では、トラップ後にマークマンへ戻るかローテーションしてマッチアップを明確にします。
違反の累積罰則回数や一部の罰則に伴うショットクロック処理にはU12とU15の違いがあります。これは通常の24秒ルールの年齢別変更ではなく、適用大会におけるマンツーマン基準の罰則手順です。
練習では「どこで選択肢が消えたか」を振り返る
ターンオーバーの数だけでなく、パスを受ける前に周囲を見られたか、味方が受け手になれたか、ドリブルで自分を追い込まなかったかを振り返ります。毎回たくさんの反省点を並べるより、練習ごとに一つの問いを決めて、次のプレーで試します。
よくある質問
フルコートプレスならゾーン守備ですか?
いいえ。「フルコート」は圧力を始める範囲を指します。マンツーマンやゾーンの区別とは別です。JBAのマンツーマン基準規則が適用される大会では、プレスもマッチアップ基準に従います。
2人でボールを囲む守備はできますか?
適用大会ではボール保持者へのトラップは認められています。ただしJBAの解説は、U12ではトラップを推奨しないとしています。U12で積極的に使う目的を考え、特に力量の低い相手へ距離に関係なく仕掛けることは避けてください。トラップ後はマッチアップへ戻るかローテーションします。大会要項で基準規則の適用も確認してください。
どのパスを選ぶべきですか?
状況によります。ボール保持者は無理なロングパスを決め打ちせず、近く・後方・前方の受け手と守備位置を見て、安全な選択肢を探します。
出典
戦術の練習方法は一般的なアイデアです。大会で適用される基準と指導方針を確認してください。
